ラッキーへの思い 【2010-02-07(日) 17:54】
妻が倒れてから24日、意識不明になって23日目。
瞬きをしたり目も動くけれど、一点を見つめているだけでまだ何かを見ているという感じではありません。
今日は日曜日。少しゆっくりと話をしてきました。
子どもたちのことは、もう何度も話したので、今日の話題はラッキーのこと。
母親不在のなか、家の中を無邪気に走り回り、子どもたちの心を癒してくれています。
妻恋しい夫とも、毎晩添い寝をしてくれています。
ラッキーは保健所で殺処分の1歩手前でボランティア団体によって救出されたMix犬。
昨年の3月に私たちの家族になりました。

生まれてから1歳になるころまで、狭い部屋に15頭一緒に閉じ込められ、ほとんどかまってもらうこともなく育ったようです。
皮肉にも、最初の外出が保健所に行く時でした。
そのせいか、異常なほど孤独を恐怖します。
ウチに来たばかりのころは、たった1分も一人にできなかった。
最近になってようやく30分くらいの留守番ができるようになりました。

お昼寝はいつも一緒。夜も、妻の布団の中にもぐりこんでいました。
そんなラッキーを抱きしめながら、妻は「この子はホントに自分が産んだような気がするの」と言ってたっけ。
ラッキーは妻が付けた名前。「こんな可愛い子と家族になれるのは、とってもラッキー」という意味でした。

妻が大好きな庭いじりも、手伝って(ジャマ?)くれます。

熱海の友人宅にも一緒に行きました。
初めての海を怖がってばかりのラッキー。

心から可愛がると、すべてを投げ出して、まっすぐに、赤ちゃんのように甘えてきます。
「失われた乳幼児期を、今からもう一度、体験させてあげたい」――そういって妻は、ラッキーを深く深く可愛がっていました。
こういう犬たちを保護できるような施設を作りたい――それが私たち夫婦の夢でした。
ラッキーも、ママが帰ってくるのを信じて待っています。
→ ビビリッ子・ラッキー里親日記 (夫婦で運営していたブログです)
瞬きをしたり目も動くけれど、一点を見つめているだけでまだ何かを見ているという感じではありません。
今日は日曜日。少しゆっくりと話をしてきました。
子どもたちのことは、もう何度も話したので、今日の話題はラッキーのこと。
母親不在のなか、家の中を無邪気に走り回り、子どもたちの心を癒してくれています。
妻恋しい夫とも、毎晩添い寝をしてくれています。
ラッキーは保健所で殺処分の1歩手前でボランティア団体によって救出されたMix犬。
昨年の3月に私たちの家族になりました。

生まれてから1歳になるころまで、狭い部屋に15頭一緒に閉じ込められ、ほとんどかまってもらうこともなく育ったようです。
皮肉にも、最初の外出が保健所に行く時でした。
そのせいか、異常なほど孤独を恐怖します。
ウチに来たばかりのころは、たった1分も一人にできなかった。
最近になってようやく30分くらいの留守番ができるようになりました。

お昼寝はいつも一緒。夜も、妻の布団の中にもぐりこんでいました。
そんなラッキーを抱きしめながら、妻は「この子はホントに自分が産んだような気がするの」と言ってたっけ。
ラッキーは妻が付けた名前。「こんな可愛い子と家族になれるのは、とってもラッキー」という意味でした。

妻が大好きな庭いじりも、手伝って(ジャマ?)くれます。

熱海の友人宅にも一緒に行きました。
初めての海を怖がってばかりのラッキー。

心から可愛がると、すべてを投げ出して、まっすぐに、赤ちゃんのように甘えてきます。
「失われた乳幼児期を、今からもう一度、体験させてあげたい」――そういって妻は、ラッキーを深く深く可愛がっていました。
こういう犬たちを保護できるような施設を作りたい――それが私たち夫婦の夢でした。
ラッキーも、ママが帰ってくるのを信じて待っています。
→ ビビリッ子・ラッキー里親日記 (夫婦で運営していたブログです)
ラッキーのこと
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【2010-02-07(日) 17:54】
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ラッキーとの散歩 【2010-04-13(火) 23:58】
昨日とはうってかわって暖かな1日。
天気が良かったので、最近散歩の回数が減ってちょっと太り気味なラッキーを、朝と夕方と少し長めの散歩に連れ出した。
3ヶ月前までは、ほぼ毎日、夫婦+ラッキーで散歩していた。
若くて元気なラッキーのペースに合わせるため、私たちもノンビリというわけには行かず、かなり早足で歩いていた。
「いつかラッキーのほうが私たちに付いて来れなくなるんだよね・・・」と、妻はしみじみと言っていた。
イヌは人間の5倍の速さで年を取る。
それはラッキーを家族として迎え入れた時から覚悟していたこと。
「そうだね。そのときはゆっくりゆっくり歩けばいい。歩けなくなったら、抱っこして連れ出そう。そのためにはまず私たちが元気でいないと」
「ラッキーとの散歩のおかげで、ワタシずいぶん体力がついた気がするの」
「私もだよ。70になっても80になっても、こうして一緒に散歩しようね」
――あれから3ヶ月。ラッキーは、大好きだったママの声をずっと聞いていない。
そんなわけで今日、ラッキーに、ドッグランに行った時の動画を見せてみた。
ママが大きな声で「ラッキー!」と呼んでいる。
「ラッキー、ボール取っておいで! ヨーシヨシ、良い子だねえ!」と、ラッキーをクシャクシャに撫でている。
スピーカーから聞こえるママの声に、ラッキーは首をかしげながらあちこち見回し、懐かしい姿を探しているようだった。
その同じ動画を、いま病室の妻にも見せている。
「覚えてる? ドッグランに行った時の動画。あなたがオモチャを投げて、ラッキーが取って来て、思いっきり褒めて。何度も何度も。ラッキー、飛び跳ねて喜んでた。楽しかったね。私たち、こんなに幸せだったんだね。でも、今も幸せだよ」
妻は、画面をじっと見ていたけれど、それより「ラッキー!」と呼ぶ自分の声のほうに、より反応しているような・・・。
動画再生中は、心なしか瞬きが減って、何か集中しているように感じられた。
*
最後の散歩は、たしか倒れる前日(1月14日)の夕方。
家を出る時はまだ明るかった空が、40分ぐらい歩いて家に着く頃には薄暗くなりかけていた。
「ずいぶん日が長くなりましたね。クリスマスの頃は、家に帰るともう真っ暗だったのに」そう言って、笑ったあなたの顔を、今も覚えている。
「今日は、散歩から帰って、庭で30分ぐらい遊んでも、まだまだ空が青かったよ」
またラッキーと散歩ができるように、今夜も帰る前にもう一度、脚のマッサージと関節体操をしておこう。
天気が良かったので、最近散歩の回数が減ってちょっと太り気味なラッキーを、朝と夕方と少し長めの散歩に連れ出した。
3ヶ月前までは、ほぼ毎日、夫婦+ラッキーで散歩していた。
若くて元気なラッキーのペースに合わせるため、私たちもノンビリというわけには行かず、かなり早足で歩いていた。
「いつかラッキーのほうが私たちに付いて来れなくなるんだよね・・・」と、妻はしみじみと言っていた。
イヌは人間の5倍の速さで年を取る。
それはラッキーを家族として迎え入れた時から覚悟していたこと。
「そうだね。そのときはゆっくりゆっくり歩けばいい。歩けなくなったら、抱っこして連れ出そう。そのためにはまず私たちが元気でいないと」
「ラッキーとの散歩のおかげで、ワタシずいぶん体力がついた気がするの」
「私もだよ。70になっても80になっても、こうして一緒に散歩しようね」
――あれから3ヶ月。ラッキーは、大好きだったママの声をずっと聞いていない。
そんなわけで今日、ラッキーに、ドッグランに行った時の動画を見せてみた。
ママが大きな声で「ラッキー!」と呼んでいる。
「ラッキー、ボール取っておいで! ヨーシヨシ、良い子だねえ!」と、ラッキーをクシャクシャに撫でている。
スピーカーから聞こえるママの声に、ラッキーは首をかしげながらあちこち見回し、懐かしい姿を探しているようだった。
その同じ動画を、いま病室の妻にも見せている。
「覚えてる? ドッグランに行った時の動画。あなたがオモチャを投げて、ラッキーが取って来て、思いっきり褒めて。何度も何度も。ラッキー、飛び跳ねて喜んでた。楽しかったね。私たち、こんなに幸せだったんだね。でも、今も幸せだよ」
妻は、画面をじっと見ていたけれど、それより「ラッキー!」と呼ぶ自分の声のほうに、より反応しているような・・・。
動画再生中は、心なしか瞬きが減って、何か集中しているように感じられた。
*
最後の散歩は、たしか倒れる前日(1月14日)の夕方。
家を出る時はまだ明るかった空が、40分ぐらい歩いて家に着く頃には薄暗くなりかけていた。
「ずいぶん日が長くなりましたね。クリスマスの頃は、家に帰るともう真っ暗だったのに」そう言って、笑ったあなたの顔を、今も覚えている。
「今日は、散歩から帰って、庭で30分ぐらい遊んでも、まだまだ空が青かったよ」
またラッキーと散歩ができるように、今夜も帰る前にもう一度、脚のマッサージと関節体操をしておこう。
ラッキーのこと
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【2010-04-13(火) 23:58】
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ラッキーとの思い出 【2010-04-26(月) 22:43】
昨日(日曜日)は、2男+3男+母+ラで病院に行った。
私以外は転院してから初めての面会。
(長男は転院の時に行ってるので、今日は自動車学校で仮免教習中)
まだ少し熱があるので、あまり動かしたりできなかったけれど、それでもいろいろ母子の会話?ができたらしい。
まあ、妻がちゃんと意識がある頃から、この2人とは会話が成り立っていたかどうか微妙なので、意識障害も大した問題ではないのかもしれない。
残念ながらラッキーは病院には入れない。
車椅子で妻を外に連れ出せたら、ちょっとだけでも引き合わせてみたいと思っていたけれど、残念。
というわけで、ラッキーは病院のすぐ近くのドッグラン(イヌを自由に放せる所)で遊ばせた。


私が病室にいるときは、子どもとおばあちゃんがドッグラン、子どもたちが病院にいる時は、私がドッグランというように交代しながら。

久しぶりのドッグランで、ラッキーも大喜び。

妻が元気な頃は、週に1回ぐらいのペースで、近くのドッグランに行っていた。
今日は、その時の動画をUPしてみました。
なんだか、ラッキーのほうのブログ「ラッキーの里親日記」みたいになってきた・・・
私以外は転院してから初めての面会。
(長男は転院の時に行ってるので、今日は自動車学校で仮免教習中)
まだ少し熱があるので、あまり動かしたりできなかったけれど、それでもいろいろ母子の会話?ができたらしい。
まあ、妻がちゃんと意識がある頃から、この2人とは会話が成り立っていたかどうか微妙なので、意識障害も大した問題ではないのかもしれない。
残念ながらラッキーは病院には入れない。
車椅子で妻を外に連れ出せたら、ちょっとだけでも引き合わせてみたいと思っていたけれど、残念。
というわけで、ラッキーは病院のすぐ近くのドッグラン(イヌを自由に放せる所)で遊ばせた。


私が病室にいるときは、子どもとおばあちゃんがドッグラン、子どもたちが病院にいる時は、私がドッグランというように交代しながら。

久しぶりのドッグランで、ラッキーも大喜び。

妻が元気な頃は、週に1回ぐらいのペースで、近くのドッグランに行っていた。
今日は、その時の動画をUPしてみました。
なんだか、ラッキーのほうのブログ「ラッキーの里親日記」みたいになってきた・・・
ラッキーのこと
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【2010-04-26(月) 22:43】
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ラッキーの運動会の案内 【2010-08-28(土) 23:56】
残暑というより、夏真っ盛りという感じの暑さ。
妻と外を散歩したいのだけれど、この気温だと、ちょっとムリ。
ラッキーにもなかなか会わせることができないでいる。
今朝は、ラッキーのシャンプーをしたよ。
いつも2人がかりで逃げ回るラッキーを押さえてタイヘンだったよね。
今はずいぶん神妙にして洗い終わるのを待っているようになった。
そういえば、さっきPERRO(ラッキーを救出してくれた
ボランティア団体)から運動会の案内メールが来たよ。
去年は、ラッキーを連れて2人で行ったよね。
かけっこの時、ラッキーがあなたの所から私の所に真っ直ぐ走って来て
ちゃんとお座りできたのを見て、「あのビビリっ子が!」と、
PERROのスタッフみんなが喜んでくれたっけ。
あれから、もう1年。
なんだか、ずいぶん遠い記憶のような懐かしさもあるけど、
ついこの間のことのような気もする。
今年は、神奈川のほうで開催するみたいだから、
ちょっと行けないかもしれない。
でも、あなたが行きたいんなら、どんな遠くでも行こうと思うけどね。
*
今日は、リハビリで疲れたのか、私がいる間中、妻は眠っているようすだった。
妻と外を散歩したいのだけれど、この気温だと、ちょっとムリ。
ラッキーにもなかなか会わせることができないでいる。
今朝は、ラッキーのシャンプーをしたよ。
いつも2人がかりで逃げ回るラッキーを押さえてタイヘンだったよね。
今はずいぶん神妙にして洗い終わるのを待っているようになった。
そういえば、さっきPERRO(ラッキーを救出してくれた
ボランティア団体)から運動会の案内メールが来たよ。
去年は、ラッキーを連れて2人で行ったよね。
かけっこの時、ラッキーがあなたの所から私の所に真っ直ぐ走って来て
ちゃんとお座りできたのを見て、「あのビビリっ子が!」と、
PERROのスタッフみんなが喜んでくれたっけ。
あれから、もう1年。
なんだか、ずいぶん遠い記憶のような懐かしさもあるけど、
ついこの間のことのような気もする。
今年は、神奈川のほうで開催するみたいだから、
ちょっと行けないかもしれない。
でも、あなたが行きたいんなら、どんな遠くでも行こうと思うけどね。
*
今日は、リハビリで疲れたのか、私がいる間中、妻は眠っているようすだった。
ラッキーのこと
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【2010-08-28(土) 23:56】
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ツルちゃんと一緒 【2010-11-23(火) 15:33】
近所のツルちゃん。まだ7ヶ月の女の子。

事情があって、飼い主さんが突然いなくなってしまいました。
新しい家族が見つかるまで、しばらくはそのまま独りで家においておくというような話を聞いたので、それならと、ウチで一時的に預かることにしました。
遊びたい、甘えたい盛りなのに、独りではあまりにも可愛そうです。

ツルちゃんの飼い主さんとは、妻が元気な頃は、家族ぐるみでお付き合いしていたのに。
お互い、本当に本当に、不思議なことが起こる1年です。

ずっと一緒にいたいけれど、でも、早く新しい家族が見つかるといいね、ツルちゃん。
↓こちらにもっと写真があります。
■ビビリッ子・ラッキー里親日記

事情があって、飼い主さんが突然いなくなってしまいました。
新しい家族が見つかるまで、しばらくはそのまま独りで家においておくというような話を聞いたので、それならと、ウチで一時的に預かることにしました。
遊びたい、甘えたい盛りなのに、独りではあまりにも可愛そうです。

ツルちゃんの飼い主さんとは、妻が元気な頃は、家族ぐるみでお付き合いしていたのに。
お互い、本当に本当に、不思議なことが起こる1年です。

ずっと一緒にいたいけれど、でも、早く新しい家族が見つかるといいね、ツルちゃん。
↓こちらにもっと写真があります。
■ビビリッ子・ラッキー里親日記
ラッキーのこと
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【2010-11-23(火) 15:33】
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ツルちゃんの新しい家族 【2010-11-27(土) 12:49】
一時的に預かっていたツルちゃん。
新しい家族が決まり、もうお引越しをしてしまいました。

(お別れの前にラッキーと一緒に行ったドッグランにて)
ほんの数日の間だったけれど、でも、ツルちゃんのおかげで
とっても楽しい日々を過ごすことができました。
妻がいたら、きっと「もう手放さない」と言っていたような気がします。

ラッキーが我が家に来てから、私たち夫婦の夢は
ラッキーやツルちゃんのように家族を失った犬たちを保護することでした。

傷付いた犬たちを、愛して、しつけて、人間への信頼を回復させて、
新しい家族が見つかったら、寂しさをこらえて、祝福しておくりだす
――そんなことができたらねと、2人で話していました。
そのために、将来的にはどこか町外れに少し広めの敷地を
手に入れようとまで考えていました。
ラッキーは、そういう人たちの手を経て我が家に来たのです。

今回、ツルちゃんとの日々を通して、こうして保護犬を預かっておられる
ボランティアの皆さんの気持ちがちょっとだけ分かったような気がします。
新しい家族が決まり、もうお引越しをしてしまいました。

(お別れの前にラッキーと一緒に行ったドッグランにて)
ほんの数日の間だったけれど、でも、ツルちゃんのおかげで
とっても楽しい日々を過ごすことができました。
妻がいたら、きっと「もう手放さない」と言っていたような気がします。

ラッキーが我が家に来てから、私たち夫婦の夢は
ラッキーやツルちゃんのように家族を失った犬たちを保護することでした。

傷付いた犬たちを、愛して、しつけて、人間への信頼を回復させて、
新しい家族が見つかったら、寂しさをこらえて、祝福しておくりだす
――そんなことができたらねと、2人で話していました。
そのために、将来的にはどこか町外れに少し広めの敷地を
手に入れようとまで考えていました。
ラッキーは、そういう人たちの手を経て我が家に来たのです。

今回、ツルちゃんとの日々を通して、こうして保護犬を預かっておられる
ボランティアの皆さんの気持ちがちょっとだけ分かったような気がします。
ラッキーのこと
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【2010-11-27(土) 12:49】
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妻とラッキー 【2011-03-16(水) 22:03】
ラッキーがわが家にやってきて、ちょうど2年になります。

前に住んでいたマンションはペット禁止だったので、イヌを飼いたいというのが一戸建てに越した理由の1つでした。
妻と話し合って、捨てられたイヌたちの里親になろうと決めていたので、新しい家族探しはペットショップではなく、動物愛護団体のホームページや、近くの駅前で行われていた里親会が中心でした。
その経緯については、妻と一緒に運営していたブログ「ビビリっ子・ラッキーの里親日記(2009年5月2日の「ラッキーとの出会い」~)」に書いてあります。

(初日、ちょっと心細そうなラッキー)
もともと妻は、それほどイヌ好きというわけではなかったけれど、実際にラッキーと暮らしてみると、かわいくてかわいくて仕方がないという感じでした。
寂しがりやのラッキーは、いつも妻のあとをついて回っていました。
とにかく妻のそばにべったりくっついていました。

(読書中の妻のそばで安心して眠るラッキー)
子どもたちを学校に送り出した後、ラッキーを連れて夫婦で近所の森を散歩するのが毎朝の日課でした。

妻が倒れた日の朝も、こうして一緒に散歩しました。
妻がラッキーと暮らすことができたのは、約10ヵ月間。
なんでもない日常が、なんて幸せな日々だったんだろうと光輝いて思い出されます。
*
被災地で暮らす中学生ぐらいの少女が、インタビューに応えて言っていました。
「自分がどんなに幸せだったか、豊かだったかということがわかった。家族がいて、家があって、暖かいご飯が食べられて・・・」と。
少女の家は津波で流され、お父さんがまだ見つかっていないようすでした。
お母さんは横で目に涙を浮かべていました。
”あの日”の昼までは、ほんとに普通の日常だったのに。
あの時に戻れたら――叶わぬこととはわかっていながら、私も何度も何度もそう思いました。
少女の小さな心には現実はあまりに重くつらいけれど、でも、分かち合う人がいれば、なんとかなると信じたい。

前に住んでいたマンションはペット禁止だったので、イヌを飼いたいというのが一戸建てに越した理由の1つでした。
妻と話し合って、捨てられたイヌたちの里親になろうと決めていたので、新しい家族探しはペットショップではなく、動物愛護団体のホームページや、近くの駅前で行われていた里親会が中心でした。
その経緯については、妻と一緒に運営していたブログ「ビビリっ子・ラッキーの里親日記(2009年5月2日の「ラッキーとの出会い」~)」に書いてあります。

(初日、ちょっと心細そうなラッキー)
もともと妻は、それほどイヌ好きというわけではなかったけれど、実際にラッキーと暮らしてみると、かわいくてかわいくて仕方がないという感じでした。
寂しがりやのラッキーは、いつも妻のあとをついて回っていました。
とにかく妻のそばにべったりくっついていました。

(読書中の妻のそばで安心して眠るラッキー)
子どもたちを学校に送り出した後、ラッキーを連れて夫婦で近所の森を散歩するのが毎朝の日課でした。

妻が倒れた日の朝も、こうして一緒に散歩しました。
妻がラッキーと暮らすことができたのは、約10ヵ月間。
なんでもない日常が、なんて幸せな日々だったんだろうと光輝いて思い出されます。
*
被災地で暮らす中学生ぐらいの少女が、インタビューに応えて言っていました。
「自分がどんなに幸せだったか、豊かだったかということがわかった。家族がいて、家があって、暖かいご飯が食べられて・・・」と。
少女の家は津波で流され、お父さんがまだ見つかっていないようすでした。
お母さんは横で目に涙を浮かべていました。
”あの日”の昼までは、ほんとに普通の日常だったのに。
あの時に戻れたら――叶わぬこととはわかっていながら、私も何度も何度もそう思いました。
少女の小さな心には現実はあまりに重くつらいけれど、でも、分かち合う人がいれば、なんとかなると信じたい。
ラッキーのこと
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【2011-03-16(水) 22:03】
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ネズミのスーパー能力 【2011-12-28(水) 19:26】
1ヵ月ぐらい前から、ラッキーが階段下の食料庫あたりを執拗に嗅ぎまわるようになった。
しばらくして、天井裏からゴソゴソカリカリという音。
どうやら、ネズミが住み着いたらしい。
妻が入院してもうすぐ2年。
なんとか家事をこなして生活はしてきたけれど、とてもキレイに掃除されているとはいえないし、食料の管理もずさんだ。
古い一戸建てだから、ネズミが侵入したとしてもフシギではない。
そうこうしているうちに、何も対策をせずにいたら、何回かネズミを見かけるようになった。
キッチンの引き出しを引いたら、そこにあった小麦粉の袋がかじられて、中身が食べられていた。
ほんの1センチぐらいの隙間しかないのに、そこから引き出しの中に入ったらしい。
あるとき、2男とリビングで話をしていたら、突然、目の前にネズミが現れて、壁を垂直に駆け上がり、エアコンの中に消えていった。
2人、唖然として、ネズミの運動能力のすごさに感動した。
しかし、感動してばかりはいられない。
なんとかしなければ・・・ということで、市販のネズミ捕りをしかけることに。
昔ながらのカゴのタイプの他、強力粘着シートも何枚か配置した。
――ところが、こともあろうか、その粘着シートにかかったのはネズミではなくラッキーだった。

↑シャンプー後でもベタベタなままの毛。
・・・コトの顛末は、ラッキーのブログ「ラッキー里親日記」を。
*
とにかくその後、なんとか3匹ほどネズミを捕獲することができた。
さらに、ネズミの食料となるものを徹底的にガードした。
ラッキーのエサも狙われているので、かなり頑丈なケースの中にしまってある。
きっと今ごろネズミたちは、相当飢えているんじゃないだろうか。
ラッキーに食べ物を与えつつ、こうして家族のように可愛がられる動物もいれば、忌み嫌われる動物もいるんだと、しみじみ思う。
「なんでネズミなんて動物がいるんだろね」――捕まったネズミを見ながら3男が聞いた。
「でも、ネズミはたくさんの人間を助けてきたと言えないこともない」
「なんで?」
「なんでだと思う?」
「部屋をキレイにするようになるから?」
「それも、あるかもね。でも、もっと命に関わること」
「なに?」
「薬を開発するときにネズミたちで実験したり、とかね」
「あ、そうか」
「ネズミは成長が早くて、すぐに世代交代するから、子どもに対する影響とかも調べやすい」
「でも、動物実験って、どうなんだろ」
「キミはどう思う?」
・・・この後、動物実験の是非や、肉食について、ひとしきりギロンしました。
しばらくして、天井裏からゴソゴソカリカリという音。
どうやら、ネズミが住み着いたらしい。
妻が入院してもうすぐ2年。
なんとか家事をこなして生活はしてきたけれど、とてもキレイに掃除されているとはいえないし、食料の管理もずさんだ。
古い一戸建てだから、ネズミが侵入したとしてもフシギではない。
そうこうしているうちに、何も対策をせずにいたら、何回かネズミを見かけるようになった。
キッチンの引き出しを引いたら、そこにあった小麦粉の袋がかじられて、中身が食べられていた。
ほんの1センチぐらいの隙間しかないのに、そこから引き出しの中に入ったらしい。
あるとき、2男とリビングで話をしていたら、突然、目の前にネズミが現れて、壁を垂直に駆け上がり、エアコンの中に消えていった。
2人、唖然として、ネズミの運動能力のすごさに感動した。
しかし、感動してばかりはいられない。
なんとかしなければ・・・ということで、市販のネズミ捕りをしかけることに。
昔ながらのカゴのタイプの他、強力粘着シートも何枚か配置した。
――ところが、こともあろうか、その粘着シートにかかったのはネズミではなくラッキーだった。

↑シャンプー後でもベタベタなままの毛。
・・・コトの顛末は、ラッキーのブログ「ラッキー里親日記」を。
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とにかくその後、なんとか3匹ほどネズミを捕獲することができた。
さらに、ネズミの食料となるものを徹底的にガードした。
ラッキーのエサも狙われているので、かなり頑丈なケースの中にしまってある。
きっと今ごろネズミたちは、相当飢えているんじゃないだろうか。
ラッキーに食べ物を与えつつ、こうして家族のように可愛がられる動物もいれば、忌み嫌われる動物もいるんだと、しみじみ思う。
「なんでネズミなんて動物がいるんだろね」――捕まったネズミを見ながら3男が聞いた。
「でも、ネズミはたくさんの人間を助けてきたと言えないこともない」
「なんで?」
「なんでだと思う?」
「部屋をキレイにするようになるから?」
「それも、あるかもね。でも、もっと命に関わること」
「なに?」
「薬を開発するときにネズミたちで実験したり、とかね」
「あ、そうか」
「ネズミは成長が早くて、すぐに世代交代するから、子どもに対する影響とかも調べやすい」
「でも、動物実験って、どうなんだろ」
「キミはどう思う?」
・・・この後、動物実験の是非や、肉食について、ひとしきりギロンしました。
ラッキーのこと
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【2011-12-28(水) 19:26】
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Comments:(2)
「PERRO秋の大運動会」再び 【2013-11-10(日) 22:53】
今日は、ラッキーを保健所から救出して、わが家との縁をつないでくれたPERRO主催の「秋の大運動会」。
4年前はまだ元気だった妻と一緒に参加したけれど、今回は2男が一緒。

「あんなにビビりだったのに、たくましくなったねえ」と、PERROのスタッフの方に褒めてもらいました。

会場が妻と一緒に参加した時と同じドッグランだったせいもあってか、ちょっとしみじみとしてしまった。
(→ 4年前の運動会の記事@「ラッキー里親日記」)
今日も、人間に捨てられ、そして人間に救われたワンコたちが、たくさん集まった。
無邪気に走り回る子もいれば、隅っこのほうで怯えている子、吠えまくる子――状態はさまざまだけど、それぞれの性格や状態、つらかった過去を理解して受け止めてくれる里親さんの家族となった。
みんなラッキーの同窓生という思いがあるからだろうか、どの子もいとおしく、かわいらしく思えた。
4年前、妻は「やっぱりウチの子が一番かわいいね」と、親バカ全開だったけれど。
私は「きっとみんな、そう思ってるよ」と、ヤボな反応をしたことを思い出す。
帰り際、噛み癖のある子を引き取ったという方の話を聞いた。
噛まれたとき、怒ってしつけたら、よけいに怖がって心を閉ざしてしまうため、とにかく噛まれた時の痛みや悲しみ、つらい思いなどを時間をかけて伝えることで、治したと教えてくれた。
今も体のアチコチにキズが残っているの、と笑った。
みんな、すごいなあと思った。
人類の未来は、きっと明るい、と思った。
そう我が家の未来も、きっと…。
*
帰り道、妻の病院に寄って、運動会の報告。
涙を流したのは、うれしかったのだろうか、くやしかったのだろうか…。
車中、2男が強く勧めるので初めてセブンイレブンのコーヒーを飲んでみたけれど、思いのほかおいしかった。
4年前はまだ元気だった妻と一緒に参加したけれど、今回は2男が一緒。

「あんなにビビりだったのに、たくましくなったねえ」と、PERROのスタッフの方に褒めてもらいました。

会場が妻と一緒に参加した時と同じドッグランだったせいもあってか、ちょっとしみじみとしてしまった。
(→ 4年前の運動会の記事@「ラッキー里親日記」)
今日も、人間に捨てられ、そして人間に救われたワンコたちが、たくさん集まった。
無邪気に走り回る子もいれば、隅っこのほうで怯えている子、吠えまくる子――状態はさまざまだけど、それぞれの性格や状態、つらかった過去を理解して受け止めてくれる里親さんの家族となった。
みんなラッキーの同窓生という思いがあるからだろうか、どの子もいとおしく、かわいらしく思えた。
4年前、妻は「やっぱりウチの子が一番かわいいね」と、親バカ全開だったけれど。
私は「きっとみんな、そう思ってるよ」と、ヤボな反応をしたことを思い出す。
帰り際、噛み癖のある子を引き取ったという方の話を聞いた。
噛まれたとき、怒ってしつけたら、よけいに怖がって心を閉ざしてしまうため、とにかく噛まれた時の痛みや悲しみ、つらい思いなどを時間をかけて伝えることで、治したと教えてくれた。
今も体のアチコチにキズが残っているの、と笑った。
みんな、すごいなあと思った。
人類の未来は、きっと明るい、と思った。
そう我が家の未来も、きっと…。
*
帰り道、妻の病院に寄って、運動会の報告。
涙を流したのは、うれしかったのだろうか、くやしかったのだろうか…。
車中、2男が強く勧めるので初めてセブンイレブンのコーヒーを飲んでみたけれど、思いのほかおいしかった。
ラッキーのこと
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【2013-11-10(日) 22:53】
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