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ラッキーパパ

Author:ラッキーパパ
向日葵のように明るかった妻が突然倒れました。5人の子どもたち(T:18、Y:16、K:13、ラッキー:犬1…全員♂・年齢は当時 2016年より猫1が参加)と共になんとか生きています。詳しくは「はじめに」で。

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3週間前の今日でした 【2010-02-05(金) 21:18】
今日は、元看護師のKさんが来てくださいました。
妻が姉のように慕っていた人です。
(じつは、そういう方は、たくさんいます。妻は、いろんな方と姉妹のような関係になってしまう傾向がありました。よく言えば、すぐ人を好きになる。わるく言えば、ちょっとナレナレしい?)

Kさんは、リハビリをやりやすくするために、今のうちからやっておくべきマッサージ法などを教えてくださいました。
それと、着替えやタオル類のたたみ方、ロッカーの使い方なども。
病院のことなど何も知らない私には、とてもありがたかったです。

昨日から個室で落ち着いたせいか、あるいは音楽の効果か、あるいは皆さんの祈りが届いたのか、今日の妻は、今にも話し出しそうな感じで、口を動かしていました。
半開きの目の動きも、頻繁になってきています。
少しずつだけど、確実に良くなっていると感じています。

  * * *

3週間前の今日、金曜日。
朝、3人の子どもたちを中学、高校に送り出した後、夫婦とラッキー(イヌ)で、ゆっくりと朝ごはんを食べました。

「今日も良い天気ね」
「そうだね」

いつもの平穏な1日が始まろうとしていました。

10時ごろ。
私がパソコンに向かって仕事をしていると、妻はいつものようにコーヒーの豆挽きをもってきて、「ゴリゴリして」と。
古い手動タイプで、それなりに力がいるため、豆挽きはいつも私の役目でした。

漂うコーヒーの香り。
気持ちよさそうに毛布に横たわるラッキー。
ずうっと続いてきた当たり前の光景。

(今から思えば、なんて贅沢で幸せな時間だったんだろうと思う・・・)

「仕事は忙しいの?」
「まあまあってとこ」
「あとでお買い物いっしょに行ってほしいんだけど」
「いいよ」

肉や魚や野菜・・・品質や値段をコマメにチェックしていて、それぞれ買う店や曜日が違っていました。

「夕食は何がいい?」
「なんでもいいよ」

いつも答えは同じ。
なのに、妻は必ず聞いてきました。

その前の日と、その前の前の日と、同じような1日。
そしてそれは、明日も同じように続くと、私も、きっと妻も、そう信じていました。

11時ごろ。
私は、ラッキーをさんぽに連れ出しました。
いつものコースをまわって30分ぐらいで帰宅。

「ただいま!」

「お帰り、ラッキー!」

「はいオミヤゲ」とウンチの入った袋を渡すと、

「おお、今日もいっぱいしたねえ、いい子いい子」と、頬をすり寄せる妻。

12時ちょっと前。
「お風呂掃除するから、電話来たらお願いね」と言って、妻は浴室に。

私は、パソコンに向かい仕事を続けました。
ラッキーは、私のイスの横で、のんびりとひなたぼっこ。

100205a.jpg

「今日はあったかいね、ラッキー。夕方、またさんぽ行こうね」

100205b.jpg

それから20分ぐらいしたら、「パパ・・・パパ・・・」と、いつになく妻の細く弱々しい声が浴室のほうから聞こえてきました。

この後のことは、1月23日の記事に書いたとおりです。

発病~急性期 | 【2010-02-05(金) 21:18】 | Comments:(0)
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