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ラッキーパパ

Author:ラッキーパパ
向日葵のように明るかった妻が突然倒れました。5人の子どもたち(T:18、Y:16、K:13、ラッキー:犬1…全員♂・年齢は当時 2016年より猫1が参加)と共になんとか生きています。詳しくは「はじめに」で。

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ラッキーの泣き叫ぶ声をあとに 【2010-01-23(土) 23:52】
脳出血で倒れた妻。容態は安定していますが、意識はまだ戻っていません。

早く帰ってきてという思いを抑えて、「ゆっくりでいいからね」と声をかけています。
今は4人の子どもたち(高3、高1、中1、犬2歳:全部♂)の世話と仕事に追われる毎日で、あまり病院に行く時間がないけれど、それでも、時間を作ってできるだけ会いに行っています。

倒れてから手術後数日間は、文字通り死ぬか生きるかという状態だったせいか、今はまだほとんど反応がないけれど、それでも体を触ると暖かくて、「生きてる」という実感がわき、感動がこみ上げてきます。

「愛してる」なんて、元気な頃は冗談でしか言わなかったけど、今は毎日のように耳元で語りかけています。
妻がこんなことになっても、私の彼女に対する気持ちがぜんぜん変わらない――どころか、むしろもっと深まってきていることに、自分でもうれしく感じています。

現実はタイヘンだけど、不思議と、幸せな気持ちもあります。
かすかに口が動いたとか、瞼がぴくっとしたとか、最低でも、とにかく生きているということだけでも、喜ぶことができるようになりました。
幸福や喜びに対する感度が、かなり上がっているようです。

  * * *

話は前後しますが、ここで妻が倒れた時の状況をまとめておきます。

妻が倒れたのは15日の11時半ごろ。

私は、自宅の仕事場でパソコンに向かって原稿を書いていました。
妻は私に「お風呂をキレイにするから電話が来たら出てね」と言って、浴室の掃除を始めました。
とにかくカビがキライな人で、毎日のように、お風呂全体の掃除をしていました。

それから20分ぐらいして、「パパ」という細い声が聞こえました。
どうしたのかな・・・と思っていると、5秒ぐらいしてまた「パパ・・・」と、いつもとは違う弱々しい声が。
このブログのタイトルにもなっている向日葵のように、底抜けに明るい妻の声からすると、かなり違和感がありました。
急いで浴室に行くと、倒れた妻が、起き上がろうともがいていました。

「どうした?」

「なんだかヘン。起き、上が、れない・・・」
酔っ払ったようにロレツが回らない。
おかしい!
私は、すぐに救急車を呼び、妻を抱きかかえ玄関まで連れ出しました。

「ワタシ、アタマガ、キレタノカナア・・・」と、ちょっとボケたような言い方。

「大丈夫だよ、救急車がすぐ来てくれるから」

救急車は、5分ぐらいで到着しました。

そのとき家には、私たち2人と、イヌが1匹。3人の子供たちはそれぞれ学校。

イヌの名前はラッキー。保健所から殺処分直前でボランティア団体に救出された子です。
生まれてからずっと悲惨な育ち方をしたせいか、分離症候群といって、1人になるとパニックのようになき続けてしまいます。
ウチに来て10ヶ月間、ほんの数分くらいしか留守番をさせたことがありません。

妻が目の前で倒れて救急車に乗せられているのに、「ラッキーをどうしよう・・」ということが、私の心を占める大きな問題でした。

「早く乗ってください!」救急隊員の声。

私はラッキーを柵付きのケージに入れ、救急車に同乗しました。
ラッキーの泣き叫ぶ声が聞こえました。(続きは明日)

妻と一緒に運営していたラッキーのブログ「ビビリッ子・ラッキー里親日記」は、1月11日のまま。

発病~急性期 | 【2010-01-23(土) 23:52】 | Comments:(0)
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